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〜迷っても悟っても仏さまの中〜

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 客はいちだんと怒り、顔色を変えて言います。
 そもそも浄土三部経を説かれたのはお釈迦さまであります。また、
法然上人は幼少の頃から比叡山に登られ、仏教の教義を窮(きわ)めた方です。それでも生死の迷いを離れる事ができないために、諸経をなげうって、専(もっぱ)ら念仏を修行されたのです。貴僧はもったいなくも釈尊の説かれた浄土三部経を軽んじ、阿弥陀仏の誓願を謗(そし)られる事は恐れ多い…。私はこれで中座して帰ります。
 主人はにっこり笑って客を止めて言います。
 まずは事の起こりをよくお聞きなさい。釈尊一代五十年の説法には前後の順序があります。人々のレベルに合わせて、優しい教えから深い教えへと説き進み、最後に本意を述べられたのが法華経です。しかし法然上人は、この事を理解なされていない。それゆえ念仏以外は
「捨てよ 閉じよ 閣(さしお)けよ 抛(なげう)てよ」と説いたのです。これは法然上人が自分勝手に曲げて解釈した言葉であり、仏の言葉ではありません。その結果、みんな法然上人の言葉を信じ、浄土三部経だけを崇(あが)めて諸経を捨て、阿弥陀仏だけを拝んで他の諸仏を忘れてしまったのです。
 あなたは今の災害が、念仏や法然上人が原因だと非難した事にひどく怒られているが、それは間違いです。念仏が災いをもたらすのは中国でも実例がありますし、日本でも現実に証拠が顕(あきら)かであります。疑ってはいけません。怪しんではいけないのです。近年うち続く災難を除くためには、何よりもまず念仏の凶を捨てて、法華経の善に帰依し、災難の原因である
謗法(ほうぼう)の根源を断ち切らなければなりません。


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